驚かすのではなく忘れられない思い出に
サプライズというものは、日本語にすれば驚かすという言葉になってしまいます。
ですが、日本人が思っている意味としては、心に残るようにするという意味があるはずです。
いたずらっぽい意味ばかりが前面に出てしまいますが、結婚式で両親にサプライズを仕掛けたりすれば、一生忘れることのない思い出になってくれるでしょう。
忘れてはいけないのは、喜ばすということです。
驚かせればいいわけではありませんので、誕生日などとは考え方も異なる点に注意しましょう。
両親を泣かすぐらいの感動を
結婚式で、両親にサプライズを仕掛けるのであれば、両親が泣いてしまうようなものでなければいけません。
結婚式は、子供が自分の元から旅立ってしまう瞬間でもあるのです。
我が子の成長を喜ぶ半面、寂しさがつのった状態ですから、ここで泣かすのであれば、成長の歩みを見せるとともに、思い出をぶつけてあげることが必要になります。
そこで、自分たちの思い出を流したりするときに、過去から現在へと流れていくのではなく、現在から過去へとさかのぼっていく方法をとるといいでしょう。
だんだんと自分が小さいころになり、両親との思い出を語りながらも、両親の結婚式までさかのぼってあげるのです。
写真に対して、一言足してあげると、両親は今目の前で起きたかのようにさかのぼることができます。
さらに、結婚式の様子を、両親が行った結婚式の様に再現してみるのもいいでしょう。
両親は絶対に驚きますが、周囲にいる人は気が付きません。
昔の時間に戻れるようにしてあげることができれば、一気に感動の波が押し寄せます。
感謝の気持ちを形にして
両親にサプライズということでは、感謝の気持ちを込めるということが重要です。
何も普段の行動とギャップをつけたりすることもありません。
結婚するというだけで、すでに大きなギャップが付いているのですから、気持ちを込めるだけで十分なのです。
方法としては、手作りのメッセージアルバムを作ってあげるのは、よく行われる方法でしょう。
世界に一つだけのアルバムになりますし、言葉を入れながら綴っていくことができれば、読み返すたびに涙を誘います。
同じように、感謝の気持ちを込めて動画にして渡すのもいいでしょう。
手紙はとても重要ですが、動画はその時の時間を切り取り、色あせずにみることができます。
今では、DVDも普及し、簡単に手に入れられる時代になったのですから、うまく動画を作りメッセージを伝えてみることも大切です。
やってはいけない失敗作
逆に場も盛り下げてしまうのが、新郎新婦が自己満足で終わってしまう方法です。
結婚して、最初に二人で食べるものをシェアすることを、ファーストバイトなどといって行われることがあります。
これを逆手にとって、最後の食事として、両親から一口いただくラストバイトは、最後まで面倒を掛けなければいけなくなってしまいます。
お祝いに来てくださった方からもよく見えませんし、感動させるほどの力もなく、段取りも伝えておかなければいけません。
こうした自己満足では、両親を感動させるようなものにはなりませんので、気を付けましょう。