結納返しのマナー

結納のマナーは事前にしっかりと勉強を

近年では結納からきちんと行おうと考えるカップルが増えています。
しかし、結納については自分たちだけの問題ではなく両親が揃って行う大事儀式です。
両家が恥ずかしい思いをしないように、まずはカップルがきちんと勉強をして知識を身につけ両親に色々とお願いをするようにすることが望まれます。

特に、近年では両親自身が結納を経験していないケースが増えています。
結納は行なっていたとしても住んでいる地域が変わっていること、時代が変わっていることから昔とは違うということもありますから、きちんと勉強をして自分たちなりに結納で行いたいこと、マナーといった知識をある程度まとめておきましょう。

結納返しについてはしっかり確認を

多くの人が結納といえば、男性側が色々とお金や品物を用意して女性側の家に行くことである、という認識をしています。
しかし、結納ではただ男性側が色々と準備するだけでなく女性側も結納返しとして女性の家から男性の家へとお返しを用意しなければなりません。
そこで、結納を行うとなれば、男性側も女性側もある程度の品物を用意しなければならないのです。

結納や結納返しの内容はきちんと昔からのしきたりに習って全てを用意するという人もいれば、近年では経済的負担や時間の手間を加味して簡略化して行うというケースもあります。
これは両家での話し合いをしたり、カップルからの提案をしたりしてある程度のことが決まりますから、事前に話し合いを設けて両家で認識の差が出ないようしっかりと決めるようにしましょう。

近年最も多いのが結納返しの簡略化です。
結納や結納返しについてきちんと全てを用意するとなるとかなりの手間とお金がかかります。
結納は行いたいけれども、そこまでの費用を用意すると結婚式や新生活の資金が準備できないというケースも多いので、簡略化して行うことが定着化しつつあります。

簡略化の方法としては、「熨斗・末広・御袴料の3点のみ」や、「記念品のみ」という形を取ることが多いです。
また、関西のように結納返しの風習がないという地域でも、両家での負担の差がなくなるようにということで、この3点のみは返すようにしたり記念品のみは用意したりという配慮をするケースもあります。

御袴料というのはもともと袴を仕立てるために用意するものでした。
そこで、ここではオーダーメイドで仕立てたスーツを用意したり、礼服を用意したりということも多いですし、ネクタイピンやカフスといった自分ではなかなか購入しないものを用意したりすることも多いです。

結納返しでのマナー

結納返しというのはお返しであるということをしっかりと頭に入れておくことが重要です。
相手から受け取った結納金や結納品よりもお返しがあからさまに豪華で高価となれば、相手に対して失礼になってしまいます。

そこで、基本的には相手から受け取ったものと同程度のものを返すようにしたり、少し控えめなものにしたりするように配慮をしましょう。
今後の関わりにも影響していくものですから、相手に失礼のないようにしっかりと考えて準備をすることが重要です。