スペインの素敵なサプライズ演奏

日本とはスケールが違う

海外のサプライズイベントというと、日本のものとはスケールが違います。
特にヨーロッパでは、本当に驚きのサプライズを仕掛けることがよくあるのです。
それも映像として残されたりするのですから、びっくりしてしまいます。

スペインで行われたサプライズイベントの中でも、世界中を驚かせ称賛されたのが音楽のイベントです。
2012年に行われたもので、少女が楽器を抱えた男性の帽子の中に、硬貨を入れるところから始まっていきます。
普通に考えれば、午後6時という時間もあり、何か演奏してくれるものだと期待するでしょう。

実際にその男は、日本でもおなじみのベートーヴェンの交響曲第9番を演奏し始めるのです。
ところが、徐々にいろいろな奏者が表れてきます。
曲の流れと共に、だんだんと壮大なものへと変わっていくのですから、観衆もお退きを見せ始めていくのです。

演奏はどんどんとスケールアップし、合唱団まで加わっていきます。
曲がフィナーレを迎えるころには、観衆もその演奏だけではなく、演出にまで心を奪われていくのです。

文化が育った地だからこそ

これはフラッシュモブの一つなのですが、何せスケールが違います。
演奏もプロが行っているのですから、半端なものではないのです。

このイベントは、スペインの銀行が、創業130年を記念して行われたものですが、地元へのお礼として企画されたサプライズイベントでした。
ところが、あまりに素敵な出来栄えであり、Youtubeにも流されたことから、世界中から賞賛を集めることになるのです。

こうしたサプライズは、日本ではちょっと無理があるかもしれません。
音楽というものを含め、芸術が根付いているスペインだからこそ、成立し称賛されたともいえるでしょう。
サプライズとは、こうした環境も重要な要素になるといえるのです。