新築祝いのマナー

新築祝いに関するマナー

新築祝いというのは会社の同僚や上司、友人あるいは親戚などが家を建てた際にそのお祝いとして贈り物をする習慣です。
新築祝いを送る相手が娘や息子の場合には現金を包む人も多いようですが、職場の同僚や上司などにはやはり品物を贈る方が無難です。

贈る品物に関してはのしを掛けるのが普通ですが、表書きは「御新築御祝」または単に「御祝」とします。
水引は5本か7本で、蝶結びが決まりになっています。
蝶結びは何度でもほどいて結び直せるので、「このような喜びが何度でもありますように」という願いがこもっています。

品物ではなくて現金を贈るのであれば「御祝」の表書きのある祝儀袋を選びます。
現金は新札を用意し、肖像画が描かれている方を上にして中袋に入れた後、祝儀袋で包みます。
新札が手元になければ銀行に行って古いお札と交換してもらいましょう。
尚、祝儀袋は上の部分を先に折って下の折り返し部分が上になるようにします。
ちなみに不祝儀ではこれと逆の順番で折ります。

新築祝いの相場は?

新築祝いの相場はお付き合いの程度でかなり差があります。
例えば会社の上司や同僚、あるいは友人の新築祝いであれば5,000円〜10,000円が相場です。
これに対して息子や娘となると30,000円〜100,000円とかなりの高額になります。
親や兄弟の場合は30,000円〜50,000円と少し抑えめの金額になり、親戚では遠縁かどうかによって5,000円から50,000円までの開きが出てきます。

新築祝いに適したプレゼント

新築祝いというとお鍋やフライパン、家電などのキッチンアイテムを贈る人が多いようですが、定番のものだと他の人と贈り物がだぶってしまうことがあります。
ですから友人の新築祝いを贈るのなら、他の友だちと示し合わせてそれぞれに違うものを贈るようにするといいでしょう。

親しい仲であれば「何が欲しい?」とざっくばらんに聞いてしまうのも悪くないアイディアです。
カタログギフトや商品券の形で贈れば好きなものを本人に買ってもらえるのでムダがありません。
新築祝いにもタブーというのはあって、壁に穴を開けて掛けるタイプの掛け時計などは新築のお祝いには適さないと考える意見もあるようです。

新築祝いを贈るタイミングは、新居お披露目に招待されているのであればその時に渡すといいでしょう。
お披露目パーティーに行けない場合には新居完成から2ヶ月後までに贈るのがおすすめです。
新居ができてすぐは引っ越しや家具の搬入などで何かとあわただしく、キッチン用のすてきなアイテムをプレゼントされても置く場所に困ることがありますから、新居完成後2週間めぐらいからプレゼントを贈るのが適当です。