進呈目録の書き方

進呈目録とは?

ギフトに関係したマナーの一つとして覚えておきたいのは、進呈目録。
進呈目録とは、進呈する品を一覧にした文書のことです。
これは目録を送りたい品物に添えて渡すのが一般的で、その場で渡すことの出来ない品物を送る場合には目録のみを手渡すことで、進呈の意味合いがあります。

進呈目録と言うと大げさに聞こえますが、小さなサークルごとの交流会や社内イベントなど、比較的ハードルの低いカジュアルなシチュエーションでも使うことがあるので、正しい書き方や贈呈目録との違いなどを覚えておくと、役に立ちますよ。

進呈と贈呈には違いがあるの?

よく似た響きの言葉として、贈呈という言葉があります。
この進呈と贈呈には、どのような違いがあるのでしょうか?
基本的には進呈と贈呈は人に物を差し上げることや贈り物をするという意味合いがあるのですが、少しニュアンスが違うので押さえておきましょう。

まず進呈は、目上の方に物を贈る時に使われます。
お世話になっている人に感謝の気持ちを込めてプレゼントを贈る際やビジネスシーンで取引先に物を贈る時には、進呈という言葉が使われます。

反対に、贈呈とは主に正式なイベントなどで使われる言葉ですが、目下の人に物を贈る際に使われるのが一般的。
「感謝状贈呈」などという表現が、その一例ですね。

進呈目録の書き方ポイント

進呈目録を書く際には、厚みのある白い和紙「奉書紙」という種類の紙を使います。
文具店などに一般的に販売されているので、簡単に手に入りますよ。
進呈目録は贈呈目録よりも少しカジュアルなシーンで使われるものなので、簡易版の目録でも十分なシーンがほとんど。
早速、作り方をご紹介します。

まず、縦に二つ折り、底がつながっている側を下にします。
そして、左側→右側の順で、三つ折りしていきましょう。
三つ折りしたことで区切られたスペースを、それぞれ目的ごとに分けて使っていきます。

まず、右側のスペースには、真ん中に「目録」または「贈」と書きます。
ここはメインの言葉なので、比較的大きな文字で書くのがよいでしょう。

中央のスペースには、進呈する品物とその数量、必要であればその理由を書いていきましょう。
品物ごとに改行するのがマナーです。
理由がある場合は、品物と数量を書き終えた最後に「右、○○を記念して進呈いたします」などと書きましょう。

最後に左側のスペースに、進呈する日付と進呈者、受け取る人の名前を書き、進呈目録の完成です。
ゲームの懸賞の品として贈る場合など、目録を作る時には誰が受け取るのか決まっていない場合には、受領者の名前記入は省くことができます。

すべて書き終わったら、目録と書いたのし袋に入れれば、渡す用意も完了!
水引きは、一般的なお祝いの席であれば赤白の蝶結びのものを選びましょう。