飛行機遅延であったサプライズ

ミュージカルのアカペラで苛立ちを解消

飛行機が遅延すると誰でもイライラするものです。
ただでさえ旅行で疲れているのに、フライトが予定通りの時刻に出ないとなると疲れが倍増して不機嫌になることは必至ですよね。
しかも飛行機の遅延というのは数十分程度のものではなくて数時間に渡るものもしばしばあります。

こんな時、仏頂面で待っているよりは快いサプライズで気分転換してみたいと思いませんか?
悪天候が理由でフライトが6時間も遅延しているときにプロのミュージカルキャストが歌いだして待ち時間が素晴らしいショータイムに変身したのは2015年5月31日のことです。

この日はニューヨーク州ラガーディア空港からオーランドに向けて出発するはずの飛行機が大幅に遅延していました。
原因が天候のためにいつ飛べるかがまったくわからず、乗客はストレスとフラストレーションでいつ爆発するかわからない状態でした。
そんな時に突然、聞き覚えのあるミュージカルのフレーズが聞こえてきたのです。

そのフレーズはディズニー映画「ライオンキング」の主題歌の一節でした。
何と、飛行機を待っている乗客のうちの何人かがブロードウェイミュージカル「ライオンキング」の出演者だったのです。
乗客たちの緊張が一気に解け、空港の雰囲気ががらっと変わりました。
苛立っている人はもういません。

「アラジン」の出演者も参加

みんなでライオンキングの歌に聞き入っているうちに、どこからか別の歌声も聞こえてきました。
そこにはミュージカル「アラジン」の出演者も居合わせていたのです。
偶然に2つのミュージカルのキャストが乗客の中にいたことでケンカにもなりかねない場が感動の一シーンにと変わってしまいました。
このエピソードの動画はYouTubeでも公開されて大評判になりました。
再生回数が200万回といいますからかなりのヒットですね。

松山千春のサプライズも

同様のことは日本でも起こっています。
新千歳空港でANAの札幌発大阪行きの飛行機が1時間ほど遅れたことがありました。
時期的にも8月ということで飛行機は満席、みんなイライラし始めた時に一人の男性が出現したのでした。

その男性はフォークシンガーの松山千春、遅延に苛立っているみんなのために代表作のひとつである「大空と大地の中で」を歌ってくれたというから驚きです。
機内放送に使うマイクを使って1フレーズ歌ってくれた姿はにTwitterにも投稿されて話題になりました。
どんな場でも人に感動を与えることを忘れないのが本当のエンターテイナーということでしょうか。
飛行機が遅れる時は松山千春さんのようなスターが同じ乗客の中に居合わせてくれることを願うばかりです。